PNSE(Persistent and Ongoing Non-Symbolic Experience)の旅において、レイヤー3はレイヤー2の広がる空(くう)から「充満感」へと深まる段階です。レイヤー2で感じられる空虚感が、レイヤー3では存在のエッセンスに満たされ、すべてに浸透する豊かな感覚が生まれます。このレイヤーでの体験は、多くの精神的伝統で「究極の到達点」と見なされることがあり、非常に深い没入感と一体感をファインダーに与えます。
レイヤー3の特筆すべき特徴は、広がりのある充満感、すべてに浸透する存在の感覚です。単なる空間としての体験(レイヤー2)とは異なり、このレイヤーではすべてが内側から満たされ、感覚や存在が一つのフィールドのように感じられます。多くのファインダーにとって、レイヤー3への到達は稀ですが、非常に深い変容をもたらし、現実のすべてに織り込まれたような充満感を体験することができます。
レイヤー3の浅い部分では、存在のエッセンスが日常に浸透しているように感じられますが、深まると自己と周囲の境界が消え去り、純粋な存在としての体験が現れます。深い段階に進むと、このレイヤーは非常にリアルで永続的な「存在の根源」として感じられます。
レイヤー3の体験は非常に多様であり、一部のファインダーはそれを深い静けさや「あることの純粋な体験」として捉えます。別の人は、愛や喜び、聖なるエネルギーとして感じ、生命そのもののエネルギーとして表現することもあります。中には「意識の光」「存在の光」として体験されることもあり、この光はあらゆる空間や物質を照らす、全方向に広がる輝きとして感じられます。
また、レイヤー3が深まると、そのフィールドの存在感が濃密で液体のように感じられることもあります。このような体験が訪れると、ファインダーは周囲の環境や他者との相互作用が、エネルギーの波紋のように感じられることがあり、この存在感は強力であり、周りに影響を与える感覚も得られます。
PNSEの各レイヤーが深まるごとに、静けさと沈黙の感覚が増し、レイヤー3ではさらに深くなります。この静寂は単なる「音がない状態」ではなく、存在の最も深い根底にある「時間を超えた静けさ」として感じられます。レイヤー3はすべての現象の基盤にあり、同時にそれを超越する感覚をもたらし、ファインダーはここに永続的な「存在の根源」や「純粋な潜在性」を感じます。
レイヤー3はその充実感から、ファインダーがそのまま静寂に沈み込むよう引きつけられることが多いですが、そこに隔絶してしまうと日常生活でのモチベーションや活動性が低下する可能性があります。このレイヤーに深く根付くと、日常的な活動や他者との関わりが疎遠になることがあり、外の活動が重要に感じられなくなる傾向があります。
日常生活のバランスを保つには、レイヤー1、2、3を流動的に行き来し、レイヤー3の豊かさを日常に持ち込む方法が有効です。これにより、レイヤー3の深い平安を感じながらも、日常生活の中での充実した活動も可能となります。
まとめると、レイヤー3は、すべてに浸透する充満感と存在そのものの感覚がファインダーの人生を彩る段階です。ここでの体験は、純粋な存在としてのリアリティを感じさせ、あらゆる形の内にも外にも存在する無限の可能性と調和しています。