PNSE(持続的かつ非象徴的な体験)の旅において、「場所4」は新たな次元へと移行する段階です。この段階に到達したファインダーは、しばしば「異質な」または「もはや人間ではない」と感じることが多く、基本的安心感が人間的な枠組みを超えて深化していく重要な転換点となります。ここでは、場所4の特徴、自由の感覚、そして社会的・人間関係での挑戦について紹介します。
場所4では、自己や世界に対する感覚が大きく変化します。特に顕著なのは、感情がほぼ完全に消失することです。これには、親子愛のように消えることがないと感じられていた愛情も含まれます。また、意思決定や行動を自分で選択しているという「主体性」の感覚も失われ、すべてが自動的に展開され、自分はそのプロセスをただ観察しているかのように感じられます。
この段階のファインダーは、自己参照的な思考が消え、心が完全に静寂になっていることが多いです。場所3で感じられるような神聖な存在感や万物との一体感もなくなるため、場所3からの移行はしばしば衝撃的です。また、場所4は深い非二元的な体験を伴い、自己と外界の区別が消失し、すべてが一体であるように感じられます。
場所4の体験を一言で表すなら、それは「自由」です。この自由は、通常の自由の概念を超え、社会的判断や個人的期待から完全に解放された、まったく新しいレベルの自由です。この自由は深い平安と解放感をもたらし、自分や他者、社会がどう思うかということから完全に解放される感覚を伴います。
しかし、この極端な自由には独特の課題もあります。主体性や社会的規範への関心が薄れることで、ファインダーはしばしば社会的関係や責任から距離を置くようになります。場所4のファインダーは社会的な構造に対する関心を失うため、準備ができていないと生活において困難に直面する可能性もあります。
場所4での「幸福感」は、以前の段階のような喜びや愛ではなく、静寂や平安、自由に近い感覚です。一般的に想像される「幸福」とは異なり、内面に満ちた静けさから生まれる安心感が支配的です。
場所3から移行してきたファインダーにとっては、神聖な愛や一体感の喪失が難しい適応となることがあります。深く信じてきた信念が揺らぎ、内部での葛藤が生じる場合もあります。
場所4は、基本的安心感をさらに深め、従来の人間の経験の枠組みを超える段階です。この段階にあるファインダーは、深い静寂と自由を享受しながらも、同時に一般的な人間社会との結びつきが希薄になるため、独自の挑戦と学びが待っています。