
AITradingOS HUD v1.3 は、トレンド継続と反転候補を、別々のインジを大量に並べずに一枚で読むための TradingView 用 HUD です。ベースになっている HUD コードには、Preset System、Compact / SMC Compact 表示、回帰チャネル、RegPos、VWAP stretch、PDH / PDL、Session High / Low、RSI divergence、HTF divergence、Internal SMC Engine が統合されています。さらに v1.2 系コードでは、回帰バンドは固定 ATR オフセットではなく linreg(high) / linreg(low) ベースで動く構成になっています。
この HUD の狙いは、単純な売買サインを増やすことではありません。いまの相場が「継続を狙う場面なのか」「引きつけ待ちなのか」「追いかけすぎなのか」「反転候補として観察すべきなのか」を、位置、伸び、構造、ダイバージェンス、そして流動性掃除まで含めて整理することにあります。コード上でも Trend Continuation、Pullback Candidate、Healthy Pullback、Extended、Late Chase、Observe、Reversal Candidate といった state を返す構造が入っており、通知用の alertcondition も用意されています。
AITradingOS HUD は、外部 SMC や外部 HTF ダイバージェンスの値を流用しないと動かない仕組みではありません。HUD 側の入力として use_htf_div と use_internal_smc が最初から定義されていて、内部で HTF RSI divergence と SMC-Lite を計算しています。HTF 側は request.security(..., htf_tf_eff, ta.rsi(close, rsi_len)) を使って上位足の RSI と価格を自前で取得し、HTF divergence を判定しています。SMC 側も、BOS、CHoCH、sweep、EQH / EQL、order block 近接、premium / discount を HUD 内部で処理しています。
つまり、LuxAlgo の SMC や HTF Reversal Divergences を一緒に表示すること自体は視覚確認として有効ですが、それは補助です。実際、LuxAlgo 側は別の独立スクリプトで、内部構造や EQH / EQL、premium / discount zones、RSI divergence などをそれぞれのインジとして提供しています。HUD はそれらに近い考え方を、実戦判断向けに一枚へ統合した立ち位置です。
v1.3 では、まず回帰バンド表示まわりを整理しました。v1.2 のコードには show_band_in_compact が存在する一方で、表示フラグ側では show_reg_band_eff = show_reg_mid_eff と show_reg_mid_eff = show_reg の順序になっており、Compact / SMC Compact 時の扱いが少し不自然でした。v1.3 ではそこを素直に直し、Compact 系表示でも意図どおりに回帰バンドを扱いやすくしています。
そして v1.3 の新機能が Liquidity Sweep Confirm、表示上の LQ↑ / LQ↓ です。これは単なる「逆張り反応」ではありません。片側にしっかり走ったあと、逆向きの反応が出て、その後さらに高値や安値を取りにいって liquidity を掃除し、戻されたことまで確認した場合にだけ反応するマークです。
上方向に一方通行で伸びたあと、最初の売り反応だけでショートしたくなる場面は多いですが、実際にはそのあと高値をもう一度取りに行ってから崩れることが珍しくありません。LQ↓ は、その「最後に狩ってから落ちる」流れを確認したときに出る設計です。逆に LQ↑ は、下方向で安値掃除が入って戻されたときに出ます。見た目の追加だけではなく、反転スコアの補強にも使う前提の拡張です。
AITradingOS HUD が見ているものは、大きく分けると三つあります。
ひとつ目は、継続の質です。回帰ミッドライン、回帰バンド、傾き、整合性、RegPos を使って、現在位置が継続向きか、まだ pullback 待ちか、すでに late chase かを判断します。回帰チャネル位置は reg_pos として計算され、Late Chase や Extended の判断にも使われています。
ふたつ目は、反転候補の質です。VWAP stretch、exhaustion、RSI divergence、HTF divergence、レベル近接、そして SMC 側の sweep や order block、premium / discount をまとめて評価し、単独条件ではなく重なりで反転候補を見ます。反転スコア部分では、divergence、HTF bonus、SMC sweep bonus、OB bonus、premium / discount bonus などが加点対象になっています。
みっつ目は、今の場面で何をすべきかです。HUD は生の条件を並べるだけでなく、最終的に state と why_line に整理して返すので、裁量の現場で「方向は合ってそうなのに場所が悪い」といったミスを減らしやすい構成になっています。Reversal Candidate、Observe、Late Chase、Healthy Pullback などに対応する alertcondition も実装されています。
この HUD は、単純な矢印サインが欲しい人よりも、継続と反転の両方を位置関係ごと整理したい人に向いています。トレンドフォローをやる人にとっては Trend Continuation と Healthy Pullback、逆に避けるべき Late Chase の判別が useful です。反転を見る人にとっては、Observe と Reversal Candidate の差、さらに v1.3 の LQ 確認が効いてきます。
外部 SMC を併用するかどうかは好みですが、基本の考え方としては HUD が主、外部インジは補助 のほうが使いやすいです。HUD は情報を増やすためではなく、情報を散らさないための統合表示だからです。
TradingView では、Pine Script は Pine Editor から作成、編集、追加できます。Pine Editor はチャート画面で右側ツールバーの Pine アイコンから開けます。新しいスクリプトを作るときは、Editor 右上の Open から Templates を開き、New indicator を選びます。スクリプトをチャートに反映したいときは、Pine Editor 右上の Add to chart を使います。TradingView 公式のヘルプでも、この流れが案内されています。