PNSE(Persistent and Ongoing Non-Symbolic Experience)の旅において、最初の段階「場所1」は、ファインダーにとって重要な出発点です。この段階では、自己の中にある「基本的な安心感」を深く感じられるようになり、従来の自分とは異なる心の安定を見出します。しかし、その感覚は日常の思考や感情の奥深くにあり、表面にはなかなか出てきません。このブログでは、場所1での体験の特徴や、どのようにこの安心感がファインダーの人生を変えていくのかを見ていきましょう。
場所1で最も顕著な特徴は、すべての体験の根底にある「基本的な安心感」が感じられることです。普段は思考や感情に隠れていますが、ファインダーが一度立ち止まって心を見つめると、確かに存在しているのを感じられるのです。この安心感は単なるポジティブな感情とは異なり、変わらない安定感として深く根付いています。どんなに思考や感情が波立っても、この感覚は揺るがず、常にそこにあるのです。
場所1に移行したファインダーの多くは、「まだポジティブとネガティブな感情が混在している」と感じます。この段階では、過去の心理的なパターンや条件付けが依然として反応を引き起こしますが、それらのネガティブな感情は以前よりも早く消え去る傾向があります。特に、ファインダーは2年、3年、7年の周期で心理的な変容を経験することが一般的で、古いパターンがゆっくりと再調整され、新たな基盤が築かれていきます。この初期の2年間の周期は、ファインダーが長期的にどのような自己像を形成していくかに大きく影響します。
場所1にいると、自己に関する思考(自己参照的な思考)が減少する傾向があります。自己に対する関心が弱まるため、過去の物語やストーリーにとらわれることが少なくなり、現在の瞬間に意識を向けることが容易になります。この変化により、ファインダーは今まで以上に「今ここ」に存在しやすくなり、物事の一瞬一瞬を豊かに感じられるようになるのです。
場所1における「基本的な安心感」は、これまでの不安や不足感が薄れるため、ファインダーの目標やモチベーションにも変化をもたらします。以前は不安や不満から目標を立てていた人も、安心感に満たされた状態で新たな方向性を見出すことができます。多くのファインダーが、この段階で自己の本質的な「ライフコーリング」や「人生の目的」に気づき、キャリアや人間関係を再評価し、より意義のある生き方を追求するようになるのです。
場所1は、精神的な旅の第一歩に過ぎませんが、自己の本質に向き合うための重要な基盤を築きます。ファインダーはここで新たな安定感と自己探求の扉を開き、今までとは異なる視点から人生を見つめるようになります。思考と感情に揺さぶられながらも、深く根付いた安心感に支えられた「場所1」の体験は、ファインダーにとって精神的な成長と内的な平安への入り口です。
場所1は、ファインダーが新しい意識の安定感と深い安心感に触れる始まりの場所です。しかし、その背後には「レイヤー」が存在し、それぞれが異なる役割を担い、場所1での体験に影響を与えています。ここでは、場所1における各レイヤーの関係について詳しく見ていきましょう。
場所1では、レイヤー1である「マインド」が大きな役割を担っています。レイヤー1は思考や分析、計画といった機能を持つ、日常生活における意識の窓口です。このレイヤーが主観的な体験を支配しているため、ファインダーは思考や感情にまだ引き込まれやすくなります。しかし、この段階でも思考は以前よりも落ち着いており、自己中心的な考えや感情の反応も少しずつ弱まる傾向にあります。
場所1のファインダーは、マインドの活動が依然として支配的であることにより、深い平安や静けさを完全に体感することが難しいと感じることがあります。それでも、思考の下層には「基本的な安心感」が常に存在しており、ファインダーがその感覚に目を向けることで、安定した意識の基盤を感じられるようになります。この基本的な安心感は、思考や感情の浮き沈みにもかかわらず、深く根付いていて揺るがないのです。
場所1では、レイヤー2もアクセス可能であるものの、通常はレイヤー1が優勢なため、レイヤー2が意識に浮かび上がることは少ないです。レイヤー2は、より静かな心の状態や一体感に繋がるレイヤーで、ファインダーがマインドの活動を和らげ、深く内面に集中するときに感じられることがあります。このレイヤーにアクセスすることで、ファインダーは場所1における平安や安心感をさらに深めることができるため、精神的な安らぎと存在感がより増していきます。